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2009年6月26日 (金)

驚きの95歳

 今やっている「老人演劇」の中で、

大正3年(1914年)元旦生まれ、

寅年のご婦人がいます。

 95歳、にもかかわらず、週3回のレッスンを

一度も休みません。
 
 始まる時間の10分前には、部屋にきています。

この暑さでも、疲れたと言ったことがありません。

 老眼鏡もかけていないし、耳も良く聞こえます。

 今日は、私が何かをしてあげたお礼だとか言って、

半生のうどん3人前いりを2箱も持ってきてくれました。

何かして貰ったからと聞いたのに、何だったのか

私は聞いてすぐ忘れて思い出せないのです。

 重いのに、わざわざと恐縮しています。

私など、重いと、すぐに駅のコインロッカーに入れといて、

帰りに渡そうという横着を考えます。

 彼女と私は同じ駅、ご近所なので、電話下されば、

取りに行くのに、と、言いましたら、電話番号聞いてないから、

と言われました。そうなんです。まだ、電話番号いうのお互いに

忘れていました。

 舞台で、女優さんを、女6人で持ち上げて運んでいく

場面があるのですが、彼女もぎっくり腰になりますとか言わず

手伝うのです。さすがに私が、老女6人が女優さんを落としでも

したら、大変だからと、言いました。老人なんて、勿論自分を

含めてですけど、どんなハプニングが起るか分からない。

急に高血圧で倒れるかも知れないし。

 そこで、初めて、男性が「運ぶのを指揮するような」役をしていたのを、

入れ替えて、男性が運ぶのに加わり、95歳のかたが、指揮する

役に変りました。

 それで、私も、少し軽くなって安心安心。男の75歳は、まだ、

腕力がありますよね。81歳、82歳のご婦人も、何も文句言わなく、

力を抜かず運びます。自ら志願して集まってくる人は、

元気な方なのですよね。私は80歳になったら、「駄目、重い」

なんて、尻込みしそう。

 81歳、82歳の人は、戦争中、丁度女学校だった年齢なので、

戦争のことを、よく憶えています。記憶力抜群です。

 頭が下がります。

 阪急伊丹線の塚口駅は、電車とホームの間が、20㎝ぐらい?

あいていて、乗り降りがすごくこわいのです。まかり間違えば

足が、入ってしまうほど、あいているのです。

 95歳の方と帰るとき、ひやひやします。

ところが、当人は平気、ひょいとまたぎます。

 手をひかなければと思うでしょう。

彼女はそんなの嫌がるのですから・・・

 世には恐るべき人たちが一杯いるのですね。

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