芭蕉展
柿づくしの「2」を書こうと思ったら、メモ書きを捨てられたらしい。
いい加減な広告の裏の様な物に書いていたので、反古と間違えられたらしい。
幸い、そのとき、柿衞文庫で「芭蕉」展をしていたので、図録を買っていた。
その芭蕉展のことを書きます。
まず、芭蕉の字と蕪村の字、芭蕉の細い女性的かとも思われる字よりも、蕪村の力強い個性的な字が、印象に残りました。そして、蕪村の字のほうが好きとか思っていたのですけど、いまこうして書きながら芭蕉の字を思い出すと、その細い曲線美が捨てがたく思い出されるのです。不思議なものです。
芭蕉は、「新しみは俳諧の花」と言っているそうですが、この言葉も、私の心を高めていくようです。
大いなる刺激を受けます。
今年は芭蕉の「奥の細道」の旅から数えて、320年になるということです。柿衞文庫も、今秋は会館25周年の記念すべき年のようです。そこで、特別企画、「芭蕉の直筆作品と、現代作家とのコラボレーション」が行われたのでした。
以下、図録の「ごあいさつ」からの引用です。
「現在活躍中の、ジャンルの異なった10人の作家をつのり、当文庫所蔵の芭蕉の直筆作品にじかに対峙して、そこから得たインスピレーションに基づいてそれぞれの分野で作品を制作、基礎となった芭蕉作品とともに展示しようというものでした。作家側・文庫側ともに初めてのことであり、とまどいや不安もありましたが、数回の会合を重ねていくなかで、「新しみは俳諧の花」と文学的脱皮への精進を常に自らに課した芭蕉の、時空を超えた広さと深さにあらためて感嘆させられながら、ようやく開催にこぎつけた次第です」
そう言う企画が好きでない人もいるらしいけれど、私は、現代作家などというと、喜んで飛びつくのです。とても、刺激を受けるのです。
芭蕉筆「山吹や宇治の焙炉のにほふ時」という句の自画賛から刺激を受けて、大野俊明が描いた屏風、「山吹の咲く」という作の、淡い色の美しさに私は癒されました。芭蕉筆「許六離別詞」懐紙よりインスピレーションを得て書いた、高木義隆作の、空を飛ぶ燕のすがすがしさ。「笈の小文」の旅への出立吟を題材にした、斉藤典彦の岩絵の具の色の奥深さ、私はどれも大好きでした。そして芸術的刺激のようなものを受けるのでした。
川端龍子の描いた、奥の細道の後をたどったときの短冊も、55葉並んでおり、圧巻です。
展覧会の会期は11月23日まで、私はもう一度独りで行ってゆっくり見て来たいと思っています。
















































































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